今回は少ないSSDの容量で何とか運用するため、HDDとのハイブリッド環境を生かした記事を書きたいと思います。
具体的には、容量を食ってるフォルダをHDDに移して、シンボリックリンクさせて以前のHDDのみの環境をそのまま使う、という内容です。


無事SSDも入って、SSD + HDDの環境ができました。OSの再インストールをします。
あらかじめ作っておいたリカバリーディスクからリカバリーするわけですが、
高度なツール(だっけ?)から、リカバリー領域を縮小してインストールする項目を選びます。
でないと容量もったいないしね。
ちなみにこの選択でリカバリーすると、ディスクの入れ換え回数が若干増えます(Z12での話。ディスク3枚組です)。


あとからリカバリー領域は自分で消すよって人は普通にリカバリーしてもいいかも。
僕もチャレンジしてみたのですが、結果は失敗しました(途中でめんどくさくなって諦めたとも言う)。


■以下失敗例■
※なんかようわからんと、テキトーに憶測で書いてます
まずリカバリー領域を削除するために、コマンドプロンプトで削除します(普通にコンピュータ右クリック→管理→ディスクの管理からじゃ消せなかった)。
そしてディスクのパーティションの拡張をしようと思ったんですが、できない。
たぶんWindows 7 ProのHDD暗号化の機能用に作られた100MBほどのパーティションが間に入り込み、拡張できないのかな…
そのパーティションはどうやっても削除できなかったため、
Ubuntuを起動して削除。
その後、MBRが壊れたのか起動できないから、OSのインストールディスクで修復。
でもなぜか消したパーティションがもとに戻ってしまった…
(自動修復ではなくて、コマンドプロンプトからMBRだけを修復すればよかったのかも?)
そういうわけで諦めましたorz
でも成功例があるので、たぶんちゃんとやればできるんだと思います。
■失敗例終わり■


SSDにすると容量が少なくて困ります。
特にHDDのときの環境をそのまま持ってこようとすると、圧倒的にSSDの容量が足りません。
かといって、元の環境のまま移行したいわけで…
たとえばfoobar2000などの音楽再生ソフトの、プレイリストなんかをそのまま新しい環境に持ってきたいわけですが、
曲をHDDに待避させると、プレイリストが参照する位置と、実際の曲の位置が異なるため、エラーがでます。
(まあ当たり前ですが)
そこで、今回はシンボリックリンクに頼ることにします。
シンボリックリンクとは簡単に言えば、「別のところ(新しい場所)にあるファイルが、あたかもそこ(元の場所)にあると認識させる」機能みたいな感じです。
たとえば、「C;\Users\ユーザー名\Music」にあった音楽データを「D:\symbolic_link\Music」にシンボリックリンクさせると、
実際のデータの位置は「D:\symbolic_link\Music」ですが、OSやソフトウェアが解釈するパスは「C;\Users\ユーザー名\Music」となります。
こうすることで、いちいちプレイリストを再編成する必要がなくなります。


シンボリックリンクの作り方は以下のとおり。
1.データを、元の場所(SSD)から新しい場所(データの待避場所)にフォルダごと移動します。
   (例:マイ ミュージックのフォルダを、そのままDドライブに移動)
2.コマンドプロンプトを開き、以下のように入力する。
  mklink /d "元の場所" "新しい場所"
   (例:mklink /d "C:\Users\ユーザー名\Music" "D:\symblic_link\Music")
以上で、DドライブにあるMusicフォルダが、あたかも「C:\Users\ユーザー名\Music」にあるかのように振る舞います。
ただし完全に同じ挙動というわけではなく、同ドライブ間のように見せかけていても、ファイルをドラッグして移動させるとコピーされてしまいます。
=実際のファイルの位置としてファイルの移動・コピーが行われる
(たとえばDドライブにあるMusicフォルダをCドライブにあるように見せかけても、Dドライブ内では移動となり、Cドライブ内ではコピーになる)


とはいえ、あまりに多様するとせっかくのSSDの意味が無くなってしまうので、
・よく頻繁に書き込みされるファイルが多いフォルダ
・読み書きの速度がHDDで十分なフォルダ(音楽など)
などに使用するのが良いと思います。
あと、ユーザーフォルダ内(曲やドキュメントなど)を移動するときに 使用中です と怒られることがあったので、そのときはセーフモードで起動すれば移動できました。